こんにちは、柴犬です。
知り合いより重度障害児の事を知り、自分なりに色々調べてます。
子供たちの中には知的障害や肢体不自由などが重複している子供もいて、食事にも様々な工夫が必要です。今回は、重度障害児の食事について、シェアしたいと思います。
重度障害児の食事の特徴と課題
重度障害児とは、重度の知的障害と肢体不自由が重複している子どもを指します。
重度障害児の食事では、以下のような特徴や課題があります。
- 摂食機能の未発達や不正咬合、まひなどによる咀しゃく、嚥下が困難である場合があります。
- 上肢、下肢のまひや筋緊張によって食べる行為が難しいケースも多いです。
- 咀嚼(噛み砕く機能)や嚥下(飲み込む機能)に障害がある方もいますので、きざみ食、とろみ食、ミキサー食などの介護が必要になります。
- 食事への意欲を高めることが大切です。重度障害児は毎食の食事から得られる五感からの刺激によって、大きな喜びと成長の機会を与えられます。
- 発達の程度に合わせた調理形態や食品の選択をすることが重要です。食べものの硬さ、大きさ、粘性などが子どもの発達程度にあっていないと摂食機能発達の妨げとなったり、誤嚥などにつながることがあります。
- 適切な姿勢や介助方法を工夫することが必要です。座位が不安定で車椅子を使用している方には、誤嚥を防ぐために頭が後屈しないように配慮します。福祉用具やクッションなどを利用して姿勢を安定させます。介助者は相手の顔が見える位置から行い、一口ごとに飲み込みを確認します。スプーンは浅いものがよく、摂食機能が高まるにつれて深さを増していくようにします。
- 栄養状態や体調に応じて食事内容を調整することが必要です。高齢者は腸蠕動運動が低下しやすいため、便秘傾向になる可能性があります。根菜類は食物繊維が豊富ですから、積極的に取り入れて腸蠕動運動の向上につなげましょう。下痢や嘔吐がある場合には、消化の良い物(おかゆ、野菜スープ、煮込みうどんなど)を少量ずつゆっくり与えるとよいです。脱水にならないように、嘔吐や吐き気がなければ、湯ざましやお茶などを少量ずつこまめに与えます。
重度障害児の食事を支援するためのヒント
重度障害児の食事を支援するためには、以下のようなヒントがあります。
- スプーンや食器を変えてみることで、食べやすさや受け入れやすさが変わる場合があります。口まわりに過敏性がある場合は硬い金属のスプーンよりも、シリコン製のスプーンのほうが受け入れやすくなります。また、曲がるスプーンやフォークは口に運ぶ導線が簡単になるので食べやすいです。
- 食事中にテレビや音楽を流すことで、食事以外の刺激に気を取られて過敏性が薄くなる場合があります。好きなお母さんと一緒のビデオを見せると、そちらに集中することで食事を口に入れることができる場合もあります。
- なるべく楽しい雰囲気作りをすることで、食事への意欲を高めることができます。食事は楽しくて美味しいもの、とお子さんが感覚で分かるようにしましょう。好きなものや色々な味を試すことで、食事を楽しみにする気持ちを育てます。
- 専門家へ相談することで、摂食機能や口腔機能の訓練や検査を受けることができます。ST(言語聴覚士)やOT(作業療法士)などの専門家は、お子さんの状態に合わせたアドバイスや指導をしてくれます。
- 経管栄養の導入を検討することで、栄養不足や誤嚥性肺炎などのリスクを減らすことができます。経管栄養とは、鼻から胃に管を入れて栄養液を流し込む方法です。最初は抵抗があるかもしれませんが、管から栄養が入る安心感があるため食事のストレスは減り、また少しずつ練習していくことで、食べられるようになれば管を抜けるようにもなるかもしれません。
- 市販のお惣菜や家庭の手料理をやわらかくする調理器具デリソフターを使う事で、噛む力や飲み込む力が低下した方でも、家族と同じ食事を摂ることができます。違うメニューを用意する必要がないので、手間や時間をかけずに済み、家族と見た目も同じものを食べられるので、子供にも良い影響を与えます。
まとめ
重度障害児の食事は、様々な工夫や配慮が必要ですが、それだけではありません。重度障害児は食事から多くの刺激や喜びを得られ、それは成長の機会にもなっています。
美味しく食べやすいものを少しづつでも食べさせられるよう、頼れるところ、頼れるものには頼り、見守っていきましょう。