丼ぶりの文化
日本の食事は「一汁一菜」形式になったのは鎌倉時代からと言われています。
それ以前は、汁をご飯にかける、いわゆる「ぶっかけ飯」が主流で、これが日本食の原形といわれています。
明治時代には“牛丼”や“親子丼”が、大正時代に入ると“かつ丼”が登場します。現代でも定番の丼ぶりものですね。
その後も丼ぶりは、高度経済成長と共に 様々な影響を受けながら、各地で独自の進化を続け、山村地域では猟師が食べていた料理が、雪国ではすぐに温まれるぶっかけ飯が、港町では漁師飯だったものが、丼として登場して各地に広がり、日本にはご当地ならではの丼ぶりものが、“名物” “郷土料理”と銘打って 旅行者の舌をうならせています。
お家で楽しめるオススメご当地丼
TVのご当地の食レポ番組やなどを見て、各地の郷土料理、有名で一度は食べてみたいですよね。
でも、実際に食べてみると 意外とそうでもなかったり・・・
なんてガッカリな事にはならない、実際に食べて良かった、お家で楽しめるオススメご当地丼ぶりをご紹介致します!
肉々しい丼から まろやか卵に新鮮海鮮ものまで、食べて損ナシ!リピ決定の丼ぶりばかりですよ!
北海道 海鮮丼
北海道と言えばまず海鮮丼でしょう。どこが発祥というものもなく、札幌 小樽 函館 知床などなど、海があって市場があれば必ずある定番でマストな丼ぶりです。
3色や4色もいいのですが、ここは5種盛りを!
帯広の豚丼
今ではチェーンの丼ぶり屋でもメニューにあるほど全国区になっている豚丼ですが、発祥地は帯広なんです。農家や開拓者の為に 美味しくて力になるスタミナ料理を出したいけど、ウナギは高価だから豚ならと店に出し始め、そこから広がったと言われています。
豚肉と甘辛のタレにご飯がススみますよね!
ちなみに、豚丼のタレはウナギのタレをヒントにしたそうですよ。
宮城県 油麩丼
宮城県北部の登米地方の特産品、油麩。小麦粉のタンパク質成分のグルテンを油であげたものです。この栄養たっぷりでヘルシーな油麩をカツ丼のカツの代わりに使った丼で、1980年代に地元の旅館の女将さんが お肉が苦手な人のために作ったと言われており、だし汁を吸った油麩と半熟卵の相性も良い丼です。
千葉県 はかりめ丼
「はかりめ」とは秤のことで、富津では棒秤に似ているとアナゴの事をそう呼びます。富津市で揚がった特産のアナゴをふんわり煮て甘辛いタレをからめてご飯の上に乗せたご当地丼ぶりで、風味高いアナゴとタレがご飯に合います。低カロリーで女性にも人気の丼ぶりです。
鎌倉 しらす丼
しらす丼といえば江ノ島・鎌倉名物となっている。しらすは生のもの、または釜揚げのものを使う。とくに生しらすは鮮度が重要、新鮮なぷりっぷりのしらすを味わいましょう。
越前 ソースカツ丼
すでに全国区のソースカツ丼ですが、越前そばの里で出されているソースカツ丼はカツにもソースにもこだわった逸品です。柔らかい豚ロース、ソースカツ丼用の秘伝のソース、福井名物と言われるご当地丼ぶりです。
新潟県 タレカツ丼
薄手のトンカツを、醤油に出汁やみりなどを加えたタレにサッとくぐらせて、そのままご飯の上に乗せて頂きます。コクがあるのにサッパリとしたタレと、サクサクに揚がったトンカツが絶妙で、シンプルなのに深い味わいを楽しめるご当地丼です。
愛知県 ひつまぶし
懐石料理に出す為、うなぎの蒲焼きを取り分けしやすいよう細かく刻んで、おひつに入ったご飯の上に乗せたのが始まりだとされる「ひつまぶし」は、薬味と組み合わせたり、お茶漬けにしたりと、一杯で3種類の食べ方が楽しめる伝統の味です。
宮島 あなごめし
宮島のご当地グルメ、明治時代に駅弁として生まれたあなごめし。100年以上受け継がれてきた伝統の味は、素材にこだわったアナゴをジューシーにふっくらと仕上げてくれてます。
奄美大島 鶏飯
鹿児島県奄美群島の郷土料理、だし茶漬けのような料理になります。
蒸した鶏肉のささみ、椎茸、錦糸卵、ネギなど、様々な具材をご飯の上に盛り付け、その上から熱々の鶏ガラスープをかけて食べます。
奄美大島に行った観光客は、ほぼ全員が一度は食べるそうです。
夏の暑さで食欲が出ない時でも、あっさりしているのでサラサラ~っと食べられる、南国の島ならではの料理です。
熊本 あか牛丼
熊本県は阿蘇の名物で、ミデイアムレアのあか牛肉ステーキのスライスがご飯の上に贅沢に敷き詰められて、程よい塩味の醤油ダレで頂きます。
やわらかく、ほどよく脂ののった赤身の肉の旨み、半熟卵を割ると黄身がとろけて別の味わいも演出、ご飯との相性もとても良いご当地丼ぶりです。
大分県 ひゅうが丼
大分県は津久見の漁師飯 ひゅうが丼は、まぐろの赤身を醤油、砂糖、酒、ごまなどの特製ダレで漬けにして、ごはんの上に乗せて頂くご当地丼ぶりです。ネギやしょうがなどの薬味を効かせると、更に美味しく頂けます。
愛媛県 宇和島鯛めし
愛媛県宇和島の名物料理、宇和島鯛めしです。
一般的な鯛めしは、鯛をお米と一緒に炊き込んで作りますが、宇和島鯛めしは新鮮な鯛の切り身をアツアツのご飯の上に乗せて、生卵、醤油、ごま、ねぎ、だし汁をかけて頂くご当地丼ぶりです。
名古屋 名古屋コーチン親子丼
誰もが知る愛知県のブランド鶏「名古屋コーチン」を使った名物の親子丼です。弾力のあり歯ごたえがあり柔らかくてジューシーな味わいの名古屋コーチンをカツオ出汁と新鮮卵で少し半熟にサッととじたたまらなく絶品なご当地丼ぶりです。
宮城県 はらこ飯
「はらこ飯」は、あの伊達政宗も絶賛したという宮城県の郷土料理です。秋から冬にかけて水揚げされる「天然秋鮭」の身と たっぷりのイクラを、アツアツのごはんに乗せて頂きます。天然鮭とイクラの優しい魚介の味わいがたまらないご当地丼ぶりです。
沖縄 うみぶどう丼
栄養たっぷりなことから“長寿草”と呼ばれ、海外では“グリーンキャビア”と人気が出ているうみぶどうを温かいご飯の上に乗せて タレをかけて頂くご当地丼ぶりです。沖縄本島の居酒屋さんが考案し、うみぶどうがあればご家庭でも簡単にできる事から全国に広がりました。
ウニ、イクラ、その他海鮮も一緒に乗せて食べる海鮮うみぶどう丼が人気です。