エアコンの「冷房」は当然電気代が高くなる、では「除湿」はどうなの?
エアコンの「冷房」よりも「除湿」の方が消費電力は低い。ただ・・・
エアコンの冷房は、“冷やす”という効き目は良いのですが、やはり消費電力が高いので、電気代も高くなります。
では除湿ならどうでしょうか?
除湿とは、部屋の中の湿気を取り除き、空気をカラッとさせる事で涼しくなります。
ジメっとよりは カラッとの方が気持ちいいですものね。
結論から言うと、エアコンの「除湿」の方が 往々にして消費電力は低くなりますので、電気代も安く済みます。
しかし、これも使いようです。
湿気で感じる暑さは、体感温度なんです。
一般的に湿度10%毎に1℃と言われています。
つまり、室温25℃/湿度50%なら、体感温度は30℃と感じます。
あまりにも気温の高い日は「除湿」では追いつきませんので「冷房」を使用し、ある程度涼しくなったら「除湿」に切り替えておく。
我慢できないほどの暑さではない時は「除湿」にしておく、など、臨機応変に使い分けると効率よく涼しさをキープでき、電気代も抑える事ができます。
梅雨時期などは、雨が降ったり曇りだったりで 気温はそれほどではなくても、とにかく湿気がすごくてジメジメで暑く感じますよね。
そんな日は「除湿」を使うだけで涼しく感じるようになり、快適に過ごす事ができ、消費電力も少なくて済みます。
ただ・・・
エアコンの「除湿機能」には大きく2種類あり、消費電力が大きく変わるものがあります。
それを次にご紹介します。
エアコンの除湿機能は2種類
エアコンの除湿機能には
- 室温を変えず除湿ができる「再熱方式」
- 空気を冷やしながら除湿する「弱冷房方式」
の2つがあり性能が異なります。
どういうことかというと、
- 「再熱方式」は、一度空気を吸い込んだ後、その空気を中で温めて湿気を取り除き、湿気を取り除いた空気を元の温度に戻してから部屋に戻す。
- 「弱冷房方式」は、吸った空気を冷やしながら湿気を取り除く工程でエアコン内部が冷たくなってしまい、湿気を取り除いた空気が吸った時よりも冷えた状態で部屋に戻す事になる。
という仕組みの違いです。
同じ「除湿」でも、部屋の温度を変えずに除湿できる「再熱方式」に対して、部屋が冷えてしまう「弱冷房方式」、どっちがいいのでしょうか?
ここで、気になる電気代なのですが、コストを比較してみると
再熱方式 | 14.9円 |
弱冷房方式 | 4.1円 |
冷房 | 11円 |
こんな結果が出ています。
なんと「冷房」を使うよりも「再熱方式」で除湿を使う方がコストが掛かってしまってます。
これはエアコンの機種により、どちらの方式を採用してるか違います。
とにかく涼しい方がいいなら、コストも安上がりな「弱冷房方式」の方が良いと感じますが、「再熱方式」は部屋の温度を変えずに除湿してくれるので、部屋のジメジメ湿気だけを取り除きたい方や、寒さに弱いお年寄りや赤ちゃんがいらっしゃるご家庭なら、この方がいいでしょう。
どちらにしても、「冷房」と「除湿」をうまく使い分ける事が、電気代を抑えるポイントですね。
AI導入のエアコンとサーキュレーター仕様で効率アップ
近年のエアコンはとにかく高性能で省エネになってきてます。
中でも注目されている“AI”は、エアコン業界でも進化の一途を辿っています。
エアコンの温度をただ「AUTO」に設定するのではなく、「AI自動運転」という機能を使えば、AIがセンサーを通じて先の室内温度まで予測して「冷房」と「除湿」を効率よく かつ快適に切り替えてくれる機能です。
サーキュレーターを使うなどして、涼しい空気を部屋中に上手く循環させれば、効率も上がるので、消費電力も抑える事ができます。
エアコンの「冷房」と「除湿」どっちがお得? まとめ
消費電力を抑えて電気代を節約しつつ 効率よくエアコンを使うのに、「除湿」という選択肢をご紹介しました。
除湿には「再熱方式」と「弱冷房方式」の2つがあり一長一短はあれど、コストが安いのは「弱冷房方式」でした。
ただ、どちらにしても室内を効率よく冷やすために「冷房」と「除湿」をうまく使い分ける事が、消費電力を抑えて電気代を節約する事に繋がります。
また、サーキュレーターなどで室内の空気をうまく循環させることも好効率のポイントです。
エアコン必須な日本の夏の3~4カ月、夏バテなどに気をつけて、効率よく乗り切りましょうね!